S&P社トルコ国債格付け発表(17日)
今年のお盆休み、暑い日々が続きますね。
気温、高校野球、そしてトルコリラ。
トルコリラはエンターテイメント性に優れており、
毎日毎日飽きさせません。休む暇、寝る暇すら与えてくれません。
クライマックスが近いのでしょうか。
今週、注目なのがこれ。
17日予定のS&P社 トルコ国債格付け発表(ソブリン格付け)
前回「BB」から「BB-」に引き下げた際には、
「外部資金調達状況と為替レートがさらに悪化し、民間部門の脆弱性が増せば再び格付けを引き下げる」
としていたため、今回も「引き下げ」の方向で見直される可能性が高いと考えられています。
(セントラル短資FX 8/8 ニュース https://www.central-tanshifx.com/newsrelease/2018/0808-01.html)
なお、現在の格付けは以下の通り。
(抜粋元:https://lets-gold.net/sovereign_rating.php)
投資不適格級です。
参考:格付け推移
(抜粋元:https://lets-gold.net/sovereign_rating_nation.php?nation=Turkey)
トルコ国債格付けが引き下げられると、どうなるのか。
将来的な借金の返済能力に対する疑問が増加しているということなので、
つまりはデフォルトの可能性が高まっていることを示します。
デフォルト(債務不履行)になると取引停止によりトルコリラが紙くず化、
このあたりは以下記事に記載していますので、ご参考に。
トルコ、デフォルト(債務不履行)リスク
http://d.hatena.ne.jp/kannrininn/20180805
格付け以上にトルコ国債を持つことのリスクを示しているのが
トルコ国債CDS(クレジットデフォルトスワップ)
CDSとは、10,000ドルの国債を5年間保証する際の年間保証コスト。
万が一、デフォルトになっても保険加入者にはその損失が補填されます。
言わば保険料なので、これが高い=リスク大ということ。
トルコ国債のCDSは現在、500bpbp(保証料率5%)を超えているようです。
400bp(保証料率4%)・・「危険」
200bp(保証料率2%)・・「要注意」
(抜粋元:https://www.tryjpn.com/2017/01/cds.html)
また、他国と比べてどうなのか。
PIIGSという、ヨーロッパの中で財政状況が良くないグループの推移が以下です。
https://www.nikkei4946.com/zenzukai/detail.aspx?zenzukai=92
ギリシャとかポルトガルに似ているように見えます。
ポルトガルは今は持ち直しているようですが、ギリシャは…。
ちなみに、日本は20台後半で推移しています。
このような情報を見ているとデフォルトの可能性を高く感じますが、
とにもかくにもまずは17日の格付けかと思います。
前回の格付けで、
「外部資金調達状況と為替レートがさらに悪化し、民間部門の脆弱性が増せば再び格付けを引き下げる」
と言っているので、引き下げられる可能性は高いものの、
これはすでに現在の価格に織り込まれているように思いますが・・・。
これは要チャックや〜
※当記事記載の内容は、インターネットにある情報から自分なりに咀嚼したものです。
誤りなどあるかと思いますが、ご了承ください。