生活防衛資金はあなたが思うほどいらない。(独身の場合)
「生活防衛資金」って言葉、聞いたことありますか?
生活防衛資金とは、心の拠り所のようなもので
地震などの自然災害、リストラやうつによる失業、急な病気による長期入院など、
そういった事象に対しての保険金のようなもの。
独身である私の場合、生活防衛資金として180万円を確保しています。
15万円(月あたりのおおよその支出額)×12ヶ月分です。
が、実はこれにあまり根拠を持っているわけではなく、
なぜこんなに必要なのかや、妥当なのか、
そもそも一体いつ発動するものなのかよく分かっていません。
むしろ、自分のステータス(独身・サラリーマン)や、
全体的な資金保有状況からして、生活防衛資金って不要なんじゃね?
と思い始めました。
リーマンショックやらリストラやら身体精神的理由で働けなくなるやら、
親の介護で働けなくなるやら、そんなこと一切経験してないので
実情は分かりませんが、たとえそういうことが発動しようとも、
私の場合には生活防衛資金は不要な気がしてならないのです。
少なくとも、絶対180万円も要らないはず。
1.不要と思う理由
何気にいろいろな手当があります。
・退職時に出る退職金(早期退職手当)
・次の職を見つけるまでの失業保険
・事故にあって働けなくなった時の傷病手当
・災害発生時の災害手当とか。
上記範囲以上のアクシデントを考慮すると、
(例えば、自宅が崩壊するとか、早期退職手当すら出ないほど急に経営悪化とか、
事故を起こして賠償問題に発展したとか)
今貯めてる180万円どころでもないように思うので、
ある程度、現実的な範囲で必要になりそうなお金であれば
各種手当でなんとかなるように思います。
ただ、不要!とは乱暴なので、もう少し考えてみました。
2.それでもやはり不要と思う理由
ちなみに生活防衛資金としていくら確保しておくべきなのか、
理論立てて導き出せる方法はないのでしょうか。
と考えていたところ、客観的に図れそうな数式を見つけました。
生活防衛資金=(A:背負っているものの大きさ)÷(B:稼ぐ力)
■A:背負っているものの大きさ=(生活固定費)+(将来債務×一定割合)
■B:稼ぐ力=(収入)×(将来変数)×(無収入期間割合)
(引用元:http://watanko.way-nifty.com/fundandcar/2015/06/post-ba86.html)
私の場合、「A:背負っているものの大きさ」がまず小さい。
子供どころか妻もいないし借金・ローンもない。
ただの独身、サラリーマン。
「B:稼ぐ力」は多い方ではないけど、自分の普段の支出額からすると
余裕はある状況。
AよりBが大きいため、働くことさえできれば何とかなる気がします。
働けなくなるほどのリスクは、重度医療手当とか発動しそうでもありますが、
ここでは考えません。
働くことで何とか出来なければ、180万円なんて資金はあっても安全ではない。
やっぱり現状の制度の手当があれば何とかなりそうです。
3.そもそも、生活防衛資金って。
そもそもそもそも、生活防衛資金って、あれですよね。
投資始めようとする人に対して「余剰資金でやりなさいよ」って
無茶な投資を行わないようにするための話でしょ。
本当に有事の際になったら180万円ですらはした金になると思いますが、
そのお金ですら必要な状況の場合、働いてからでは遅い場合(どんな場合?)、
私、リスク資産を売ります。
その有事により50%消し飛んでたとしても、1年分の生活費にはなります。
(0%になることはリスク考えすぎだと思うので最悪ケースを50%とする)
なのでこの点からしても、私の場合はあえて
「生活防衛資金」という名目でお金を分けておく必要はありませんでした。
ただ、投資した金に手を出さざるを得ないほど困窮する状況であれば、
何度も言いますが、180万円なんて手に入れても
あまり改善するようには思えませんが…。
4.生活防衛資金がいる人ってどういう人?
すべての口座、タンス、財布からお金をかき集めても
現金が毎月の生活費×12ヶ月に満たない人。
もしくは、リスク資産を保有しようとしている人で、
仮にその資産の半分が消し飛んだら、生活費×12ヶ月に満たなくなる人。
ですね。
というわけで私には不要ということが判明したので、
安全で、かつ、最低限インフレ率に勝てるくらいの運用利回り出せる
投資先探して投資しようと思います。
ちなみに生活防衛資金は物理的な支店とか迅速に現金化できる
場所においておくのが良いようですが、そこまで緊急に必要なお金は
地銀の口座にあるので気にしません。