老後資金は貯めるな!
人生100年時代。
あんまり良い意味で聞いたことがないこの言葉。
私も正直、不安しかありません。
老後資金は貯めないと絶対やっていけないでしょ!
と全力で思っている中、真っ向から対立してくる本が出版されました。
老後資金は貯めるな!
…、え?
本当に貯めなくていいの?!
すごい助かるんだけど!!(朗報とはこのこと!
ダメ男丸出しな私に買わない理由はありませんでした。
今回はその感想文です。
1.主な内容
老後資金は60歳からで間に合う。
巷で出回っているような、今この瞬間から投資しないとダメだとか
数千万は絶対必要とか、そんなことは一切ない。
けど、そのためには、公的年金の制度を理解し、それをフル活用する必要がある。
このようなテーマで、いくつかのケースを実例に挙げながら
年金の解説を交えつつ進められる内容です。
2.うん、やっぱ貯めよう!
本書を読み終えて思ったのは、うん、やっぱ貯めよう!です。
60歳からでもある程度は工夫して暮らしていけるけど、
これを真に受けて本気で貯めないんだったら、少なくとも70歳くらいまでは
働き続けるしか無いというような内容でした。
セミリタイヤしたい私としては、働き続ける必要性をあえて作りたくありません。
また、そこそこの貯金が結果として残っている状態であっても、
不十分であれば年金受給タイミングを5年ほど繰り下げる、
繰り下げた期間分の貯金だけは何とか用意する、みたいな、
そういった工夫があってこその「老後資金は貯めなくて良い」という結論と捉えました。
私からすると、そういう何か工夫をしないといけない状況すら嫌です。
めんどくさいやりくりをしなくても良いように今から貯めていこう、
というのが私の感想です。
どっちみち怪我や病気とか、その他外部要因で何が起こるのか分からないのだから、
貯めて貯めて、貯めまくればいいと考えています。
安心はお金で買えます。
3.でも貯めるだけなのは虚しい人生は嫌。
セミリタイアを狙って資産運用しつつも、常に迷っているのは
今を楽しまずして良い人生と言えるのか、という点です。
決して、今が制約されて不幸せに暮らしているわけではないですが、
そんな先のことばかり考えていてもな~という気持ちもあります。
本書に以下のような趣旨の記載があります。
いつ死ぬか分からないので貯金がいくらあれば良いのか分からない、
定年後2年で死ぬかもしれないし、逆に50年くらい生きるかもしれない、
それであれば死ぬまで確実にもらえる年金にもっと頼ったほうが良い。
ここは共感できました。たしかにそうです。
平均寿命や健康寿命との差、生活レベルを下げるかなど、
考える要素が多く、正解はないと思いますが、
無駄に溜め込んで死んでいくのは不本意なので年金をもっとあてにしよう
という気持ちにはなりました。
年金とあとは株配当ですね。
要するに、インカムゲインが重要。
いつまで生きるのか分からないというリスクに対しての対策は
インカムゲインをいかに潤沢にしておくかにつきます。
セミリタイアを目指していることもありますし。
株配当を得るためにどの株をどの程度持つかもっと真剣に考えたいと思います。
4.老後の幸せはお金だけじゃない。
老後のためにいくらお金が必要なのか。
それを決める要素としては、寿命とあとは、どう暮らしていきたいかです。
老後含めたこれからのお金の使い方、生きがいの重要性も
本書で改めて考えさせられました。
今のところ、何がしたいとかは特になくて、
もししたいことがあれば既に100%でなくてもやってますし。
うーん、意外とこれがお金以上に重要で難しいことですね。
とりあえず、生きがいとインカムゲイン生成方針が定まるまでは、
ガンガン積立投資しときます。
かーもんべいべ~、つみたて~。
ドリームの見方を inspired
↓興味があれば読んでみて下さい。